「ゾウの時間ネズミの時間」という本があります。
ゾウはネズミより長生きしますが、大きな動物は時間の感覚がのんびりになるから、一生の密度(?)は同じようなものになるというような内容です。読み応えのある良書なので、未読の方はぜひご一読あれ。
人間も同じで、子供の頃はじっとしているのが退屈でたまりませんが、大人になると1時間くらい平気で待てたりします。
この話は、夏になってセミを見る度に思い出します。セミは1週間くらいしか地上で過ごしませんが、それでもセミの時間感覚では一生分なのでしょう。
自分が感じている時間感覚を当たり前と思いがちですが、それは間違いです。ゾウにはゾウの時間感覚があり、ネズミにはネズミの時間感覚があります。子供を育てている方は、子供と大人の時間感覚の違いに苦労されることがあると思います。
色々な時間感覚を想像してみるのは面白いことです。
子供の時間感覚ではどう思うか?、大人の時間感覚ではどうか?、1時間のスケールではどう見えるか?、1日の時間スケールでは?、1年の時間スケールでは?。
考えている時間スケールで、大事なことは変わってきます。色々な視点でものごとを考えると、きっと新たな発見があると思います。
(余談ですが、ジャック・バウアーにとっては、24時間でできることだけが大事なんです LOL)
宇宙の年齢は約137億年とのことです。そのスケールで考えれば、人間の歴史なんて一瞬です。宇宙のスケールから見た人間の一生は、人間からみたセミの一生よりずっと短いものです。宇宙のスケールから見れば、今日の失敗にくよくよすることは無意味です。政治や経済に一喜一憂する必要もありません。
人間の一生なんて、宇宙のスケールから見れば、儚いものです。悩んでいるのは時間の無駄です。願わくば、生きている時間はセミのように一生懸命でいたいと思う次第です。
参考:ゾウの時間ネズミの時間, Wikipedia
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