2017年1月22日日曜日

パイロットはえらいです

 飛行機に乗ることがあります。

 空の上なので、当然、雲の中を通過します。たいていの飛行機は雲の中を時速数百キロメートルとかで進んでいくわけです。

 これを自動車に置き換えてみると、とても怖いことだと思えてきます。想像してみてください。数メートル先が見えない霧の中を、自動車で時速数百キロメートルで走るのは無謀です。突然、前方に停車しているトラックがいたら・・・

 もちろん、空の上でぶつかるものは、基本的にはないはずです。
 それでも、何があるか見えない方向へ向かって高速で突き進んで、突然、鳥がぶつかりでもしたらと思うと・・・

 改めて想像すると、怖いと思いました。

 パイロットはえらいです。


2017年1月9日月曜日

大いなる遺産

 普通は年が明けると「おめでとうございます」と言うものですが、ひねくれ者の私は、特にめでたくないのに、めでたいという気にならず、加えてなんとなく暗い気分なので、暗い話題のコラムを書きます。
 後から読んだら、いろいろな意味で落ち込みそう。。。

 現在の日本の国債の残高は1000兆円くらいとのことです。毎年10兆円を返済しても、完済に100年かかります。普通に返済していくと、私が生きているうちの完済は望めないでしょう。
 本来、借金自体は悪いことではありません。「借金してお店を作って、お店の売り上げで借金を返す」というのならまっとうです。
 悪いのは、返す当てのない借金です。借金とその利子の返済のため、金策に奔走するのは、生産的ではありません。借金地獄です。
 借金は悪い債権者に渡ると怖いです。日本の銀行が、持っている国債が返済されないと判断して、他国に債権を売り渡す。あり得ないとは言えないのではないでしょうか。
 借金を返す方法は、たぶん2つしかありません。1つは別の収入源を見つけて、返済に充てることです。もう1つは、あきらめること。つまり債権者と相談して、債務を減らすことです。

 どちらにしろ、この借金は将来の世代が請け負うことになります。



 ところで、近頃は、2020年の東京オリンピックのための施設の建設が話題です。作った施設がきちんと利益を上げられるなら、建設しても問題はないでしょう。ですが、十分な利益を上げられず、建設費と年間の維持費で、負債を増やすというのであれば、問題です。私見ですが、おそらくそうなるでしょう。
 この負債は将来の世代が請け負うことになります。


 現在、東日本大震災で被災した福島の原発は解体中です。また、高速増殖炉もんじゅも解体されます。放射性廃棄物の処理には数十年以上の時間がかかります。
 この仕事は将来の世代が請け負うことになります。



 将来の世代には様々なツケが残されています。30年後くらいの世代がそれまでの世代を憎むのは当然だと私は思っています。
 かくいう私も何も行動していないから、将来の世代からすれば、共犯者なのでしょう。