先日、某県知事が「女性に三角関数の教育は不要なのでは?」といった主旨の発言をしたことがニュースになりました。
私みたいな人間は、三角関数は常識だと思っています。なので、三角関数を知らなくてもいいと思っている人がいると聞くのは、カルチャーショックです。
私は、自分の常識を他人にも当てはめてしまいがちなので、気を付けようと思った次第です。私が知っていて他の人が知らないこともあるし、他の人が知っていて私が知らないこともたくさんあります。
ところで、知識は使えるかどうかが大事です。英語にしろ数学にしろ、使わずに生きていくこともできます。使わない知識なら学ぶ必要はありません。テストでいい点を取るためだけの知識なら必要ありません。
三角関数の知識も使わない人にとっては、不要なものでしょう。私にとっては、古文の知識は使いどころがなく、正直不要です。昔、竹取の翁ありけり・・・
以前、台湾から出向で来ていた方と職場で会話したことがあります。日本語ペラペラの方だったのですが、こちらから「謝謝」と言って笑わせたことがあります。私の中国語の知識は、ほぼゼロですが、それでもわずかな知識をコミュニケーションに活用できました。ささいなことですが、知識を使うというのはこういうことだと思います。
どんなに知識を持っていても、それを使えなければ宝の持ち腐れです。私は、多くの知識を持ち、それをうまく使える人を、賢く、教養のある人だと思います。そういう人になれるよう、日々の勉強を心がけていきたいと思う次第です。
2015年8月30日日曜日
2015年8月23日日曜日
ブラジルナッツ
朝食にグラノーラを食べることがあります。穀物のサクサクとした食感と、ドライフルーツの味が合わさっていて、気に入っています。
グラノーラを食べるときに困るのは、袋を開けたときと、袋の中身が減ったときで、比率が変わることです。袋を開けた直後は、大きな塊が上にあります。最後の方は小さなのばかりです。
これは大きい粒子と小さい粒子を混ぜたときに起きる現象です。ブラジルナッツ効果と言います。どれくらい有名なのか知りませんが、食品とか粉粒体を扱っている方はご存知でしょう。
ごま塩なんかでもゴマと塩が分離するということが起きます。日本人が命名したなら、きっと ごま塩効果になっていたでしょう。
ブラジルナッツ効果という名前は親しみやすいのですが、実は多体問題で複雑な現象です。簡単な数式で表現される法則ではないようです。
かの物理学者、寺田寅彦は金平糖の角を研究していたことがあるそうです。私も身近なものからも何かを発見できるような観察力を持っていたいと思う次第です。
(ちなみに寺田寅彦は夏目漱石の小説に登場する物理学者のモデルだそうです。)
参考:グラノーラ、ブラジルナッツ、寺田寅彦
グラノーラを食べるときに困るのは、袋を開けたときと、袋の中身が減ったときで、比率が変わることです。袋を開けた直後は、大きな塊が上にあります。最後の方は小さなのばかりです。
これは大きい粒子と小さい粒子を混ぜたときに起きる現象です。ブラジルナッツ効果と言います。どれくらい有名なのか知りませんが、食品とか粉粒体を扱っている方はご存知でしょう。
ごま塩なんかでもゴマと塩が分離するということが起きます。日本人が命名したなら、きっと ごま塩効果になっていたでしょう。
ブラジルナッツ効果という名前は親しみやすいのですが、実は多体問題で複雑な現象です。簡単な数式で表現される法則ではないようです。
かの物理学者、寺田寅彦は金平糖の角を研究していたことがあるそうです。私も身近なものからも何かを発見できるような観察力を持っていたいと思う次第です。
(ちなみに寺田寅彦は夏目漱石の小説に登場する物理学者のモデルだそうです。)
参考:グラノーラ、ブラジルナッツ、寺田寅彦
2015年8月16日日曜日
ゾウの時間と、ネズミの時間と、
「ゾウの時間ネズミの時間」という本があります。
ゾウはネズミより長生きしますが、大きな動物は時間の感覚がのんびりになるから、一生の密度(?)は同じようなものになるというような内容です。読み応えのある良書なので、未読の方はぜひご一読あれ。
人間も同じで、子供の頃はじっとしているのが退屈でたまりませんが、大人になると1時間くらい平気で待てたりします。
この話は、夏になってセミを見る度に思い出します。セミは1週間くらいしか地上で過ごしませんが、それでもセミの時間感覚では一生分なのでしょう。
自分が感じている時間感覚を当たり前と思いがちですが、それは間違いです。ゾウにはゾウの時間感覚があり、ネズミにはネズミの時間感覚があります。子供を育てている方は、子供と大人の時間感覚の違いに苦労されることがあると思います。
色々な時間感覚を想像してみるのは面白いことです。
子供の時間感覚ではどう思うか?、大人の時間感覚ではどうか?、1時間のスケールではどう見えるか?、1日の時間スケールでは?、1年の時間スケールでは?。
考えている時間スケールで、大事なことは変わってきます。色々な視点でものごとを考えると、きっと新たな発見があると思います。
(余談ですが、ジャック・バウアーにとっては、24時間でできることだけが大事なんです LOL)
宇宙の年齢は約137億年とのことです。そのスケールで考えれば、人間の歴史なんて一瞬です。宇宙のスケールから見た人間の一生は、人間からみたセミの一生よりずっと短いものです。宇宙のスケールから見れば、今日の失敗にくよくよすることは無意味です。政治や経済に一喜一憂する必要もありません。
人間の一生なんて、宇宙のスケールから見れば、儚いものです。悩んでいるのは時間の無駄です。願わくば、生きている時間はセミのように一生懸命でいたいと思う次第です。
参考:ゾウの時間ネズミの時間, Wikipedia
ゾウはネズミより長生きしますが、大きな動物は時間の感覚がのんびりになるから、一生の密度(?)は同じようなものになるというような内容です。読み応えのある良書なので、未読の方はぜひご一読あれ。
人間も同じで、子供の頃はじっとしているのが退屈でたまりませんが、大人になると1時間くらい平気で待てたりします。
この話は、夏になってセミを見る度に思い出します。セミは1週間くらいしか地上で過ごしませんが、それでもセミの時間感覚では一生分なのでしょう。
自分が感じている時間感覚を当たり前と思いがちですが、それは間違いです。ゾウにはゾウの時間感覚があり、ネズミにはネズミの時間感覚があります。子供を育てている方は、子供と大人の時間感覚の違いに苦労されることがあると思います。
色々な時間感覚を想像してみるのは面白いことです。
子供の時間感覚ではどう思うか?、大人の時間感覚ではどうか?、1時間のスケールではどう見えるか?、1日の時間スケールでは?、1年の時間スケールでは?。
考えている時間スケールで、大事なことは変わってきます。色々な視点でものごとを考えると、きっと新たな発見があると思います。
(余談ですが、ジャック・バウアーにとっては、24時間でできることだけが大事なんです LOL)
宇宙の年齢は約137億年とのことです。そのスケールで考えれば、人間の歴史なんて一瞬です。宇宙のスケールから見た人間の一生は、人間からみたセミの一生よりずっと短いものです。宇宙のスケールから見れば、今日の失敗にくよくよすることは無意味です。政治や経済に一喜一憂する必要もありません。
人間の一生なんて、宇宙のスケールから見れば、儚いものです。悩んでいるのは時間の無駄です。願わくば、生きている時間はセミのように一生懸命でいたいと思う次第です。
参考:ゾウの時間ネズミの時間, Wikipedia
2015年8月9日日曜日
都会は暑いです。
まったく夏の蒸し暑さには辟易します。
夏が暑いのは、地軸が傾いているからです。調べてみると、地軸は23.4度傾いているそうです。90度の1/4くらいです。この傾きのせいで、夏は北半球に太陽光がよく当たります。というわけで、夏が暑いのは当たり前。
都会で生活していると、自動車やエアコンの放熱にさらされて、ただでさえ暑い夏が一層暑くなっている気がします。暑いと言って、みんなでエアコンをつけるせいで、さらに暑くなります。
暇つぶしに、ある都市で300万 [kW]の電力を1時間使ったとして、空気がどれくらい温まるか計算してみます。(ちなみに、東京電力さんによると、現在の電力使用量は4000万 [kW]くらいです。)
都市の大きさは、10 [km] x 10 [km]で、地上100 [m]くらいまでの空気を考えてみます。空気の密度は1 [kg/m^3]、熱容量は、1000 [J/kg K]です。
3x10^9 [W] x 3600 [s] / ( 1000 [J/kgK] * 10000 [m] x 10000 [m] x 100 [m] x 1 [kg/m^3]) = 1.08 [K]
気温が1度上昇しました。発生した熱は拡散していくので、発熱と放熱のバランスで、最終的な気温は決まります。ですが、熱の拡散には時間がかかるので、熱源近くは、当然暑いです。
この計算には、ガソリンの燃焼とかは含まれていません。都市の大きさも適当です。非常に適当な計算ですが、電気を使い続ければ、気温が上がるということは分かりました。(例えば、仮に計算結果が、0.000001 [K]の温度上昇とかであれば、無視できると考えられます。)
暑いと私の頭のCPUが熱暴走して、変なことを考え出すから困ったものです。
発熱するパソコンに触っているのが嫌になってきたので、今日はここまで。
参考:東京電力, Wikipedia
夏が暑いのは、地軸が傾いているからです。調べてみると、地軸は23.4度傾いているそうです。90度の1/4くらいです。この傾きのせいで、夏は北半球に太陽光がよく当たります。というわけで、夏が暑いのは当たり前。
都会で生活していると、自動車やエアコンの放熱にさらされて、ただでさえ暑い夏が一層暑くなっている気がします。暑いと言って、みんなでエアコンをつけるせいで、さらに暑くなります。
暇つぶしに、ある都市で300万 [kW]の電力を1時間使ったとして、空気がどれくらい温まるか計算してみます。(ちなみに、東京電力さんによると、現在の電力使用量は4000万 [kW]くらいです。)
都市の大きさは、10 [km] x 10 [km]で、地上100 [m]くらいまでの空気を考えてみます。空気の密度は1 [kg/m^3]、熱容量は、1000 [J/kg K]です。
3x10^9 [W] x 3600 [s] / ( 1000 [J/kgK] * 10000 [m] x 10000 [m] x 100 [m] x 1 [kg/m^3]) = 1.08 [K]
気温が1度上昇しました。発生した熱は拡散していくので、発熱と放熱のバランスで、最終的な気温は決まります。ですが、熱の拡散には時間がかかるので、熱源近くは、当然暑いです。
この計算には、ガソリンの燃焼とかは含まれていません。都市の大きさも適当です。非常に適当な計算ですが、電気を使い続ければ、気温が上がるということは分かりました。(例えば、仮に計算結果が、0.000001 [K]の温度上昇とかであれば、無視できると考えられます。)
暑いと私の頭のCPUが熱暴走して、変なことを考え出すから困ったものです。
発熱するパソコンに触っているのが嫌になってきたので、今日はここまで。
参考:東京電力, Wikipedia
2015年8月2日日曜日
都会は疲れます。
少し前まで田舎暮らしをしていたせいか、都会に引っ越してからの生活は疲れることが多いです。
都会は人が多いです。外に出れば、大勢の人と出くわします。買い物をしていると、人とぶつからないように、緊張しっぱなしです。
田舎にいるときは、外に出ても、人が少ないので、ぼんやり遠くの景色を見ながら歩いていました。自転車や自動車と遭遇しても、避ける場所が十分あるので、困ることはありませんでした。それに対して、都会は人が多くて、せわしなくて、気を抜くとぶつかりそうになります。
仮に人口密度が1.5倍だったとすると、衝突確率は2.25倍です。常に2.25倍の注意力で行動しないといけないのだから、疲れるのは当然です。
物理学によると、多体問題は解けないことが知られています。3つ以上の物体が運動するときの運動の軌跡は、実際にやってみないと分からないということです。そのため、多体問題を解析するときは、コンピュータシミュレーションで膨大な計算をすることになります。
街中を歩いている私の頭の中も、人とぶつからないように、人の動きをシミュレーションしています。時々刻々と移り変わる人の動きをずっと計算しているのだから、疲れるのは当然です。
Wikipediaによると、多体問題が解けないことの証明は、ポアンカレ先生によるらしいです。私はきちんと知りません。未解決な問題も含まれているようです。(・・・勉強しなきゃいけないことが、また一つ増えました。)
まったく、都会にいると、考えなければいけないことばかりで、本当に疲れます。
参考:Wikipedia
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