かつて、高度経済成長期(1954-1970)とか、バブル期(1985-1991)なんて時代があったそうです。年配の方々は実際に体験していると思います。平成生まれの若い方々にとっては、歴史の教科書の中の出来事でしょう。
政治家なんかが日本再生なんて言っているのを聞くと、高度経済成長期みたいな活気がある時代を回顧しているのではないかと思われます。人口が増え、高齢化なんて言葉もなかった時代です。現在とは違います。
過去と現在の違いを認識しないで、「あの頃のように」などと考えるのは大間違いです。時代錯誤というやつです。
近年は異常気象が続いて、夏が酷暑だとか、災害が増えたとか言われています。「昔はこんなじゃなかった」なんてセリフもしばしば聞きます。若い人達にとっては、生まれたときから、こういう気象なのだから、もはやこれが正常気象なのでしょう。エアコンなしで生活していた昔の方が異常なわけです。
過去から学ぶのは大事ですが、過去と現在は違います。昔を引き合いに出して、あの頃はどうだったとか言うのは、年寄のたわごとでしかないですね。
(あっ。でも、"Yesterday Once More"とか"Those were the days"は好きですよ。)