人生、色々なことがあるものです。先日、出張の帰りにとんでもないタクシーに乗ってしまいました。
飛行機で帰るために空港まで行くときのことです。日本国内ですが、そこそこの田舎だったため、ほかの交通手段がなく、飛行機に乗り遅れるのは困るので、少し長距離ですがタクシーで行くことにしました。普通なら40~50分くらいだと思います。
運転手が、高速道路を使った方がいいと言ったので、高速道路を使ってもらうことにしました。当然、料金所を抜けるのですが、ETCが動作しないというトラブルが発生。
運転手は、「あれー」と言いつつ、車を後退。
すぐに、料金所のスタッフさんが、「危険ですから後退しないでチケットを取ってください」とアナウンス。
ところが、運転手はチケットを取る場所が分かっていない様子。
怪しい雲行きです。
そんなこんなで、何とか高速道路には入りましたが、何か様子がおかしい。
また運転手が「あれー」と言いだしたと思ったら、どうやら逆方向に入ってしまったとのこと。仕方ないので、次の料金所で折り返すことになりました。
高速道路に正しく入れたら、後は道なりです。しばらくして空港近くで高速道路を降りました。
標識にも空港とあったので、私は、そろそろ着くかなくらいに思っていました。カーナビもついていたので、大丈夫だろうと思っていました。
が、再び何かがおかしい様子。
運転手は、なぜか標識とは違う道を進もうとします。
裏道でもあるのかと思っていたら、そのうち、また運転手が「あれー」と言いだします。どうやら単に道が分かっていない様子。
標識を見ると、明らかに別方向に進んでしまうので、土地勘のない私も、さすがに道が違うと言いました。
そんなこんなで、道を探しながら進んでいた時です。車線が合流するポイントで、運転手が、突然、車線に逆方向に進入しました。要は逆走です。私が「えっ」と思った時には時すでに遅く、タクシーは逆走しながら進んでいきます。すぐに正面から別のタクシーがこちらに向かって進んできました。正面衝突の寸前です。
ダメかと思いましたが、運が良かったのか、何とか衝突はしないですみました。
そこは、両側に壁がある一車線の道でした。運転手は無理やり進行方向を変えようとします。結局、車の前後を壁にぶつけながらなんとか向きを変えました。
逆走した道を少し戻ると、正しい折り返し地点があったので、運転手はそこで反対車線に進みました。
でも、やっぱり道が間違っているので、再び迷子状態に。戻るしかないです。左折して、狭い道に入り、もう一度左折して、少し広い道に出ようとした時です。前の乗用車に接触。普通に事故でした。
前の車の人は、当然、怒ります。なのに、運転手は事の重大さを理解していない様子。
結局、前の車の人がやってきて、話をするからということになり、私は別のタクシーを探すはめになりました。
フライトの時間が迫っていたので、私も自分のことで手一杯です。なんとか近くで別のタクシーを見つけて、私は空港へ向かいました。ちなみに、空港への道は、先ほどのタクシーが逆走した道を、普通に進むのが正解でした。
料金については、運転手には後で請求するみたいなことを言われたのですが、タクシー会社に連絡したら、払わなくていいとのこと。ちなみにメーターは1万円を超えていました。
世の中、何が起こるか分からないものです。自分の意志とは無関係に、突然、事件に巻き込まれることもあるのだろうと思います。
どうしようもないかもしれませんが、気を付けましょう。