2016年3月13日日曜日

リ・スケジュール

 どんな仕事にもスケジュールがあると思います。私がこれまで関わってきたいくつかの開発案件にもスケジュールはありました。そして、それらのスケジュールはしばしば変更されました。

 スケジュールの作成は、たいてい、ある程度役職が上の人、経験を積んだ人の仕事だと思います。スケジュールの変更は、そのスケジュールを作成した人の失敗のはずなんですが、それは置いておきましょう。悪口みたいになるので。

 スケジュールがころころ変わってしまってはスケジュールを立ててる意味がありません。なぜ、スケジュールが変わってしまったか?、その原因をきちんと考えるべきです。

 よくあるのが、日付だけを並べたスケジュールです。「~の会議が*月*日だから、その日までに~をする」みたいなのです。こういうスケジュールは、仕事の中身をまったく考えていないので、うまくいかないことが多いです。
 実際に仕事を始めてみたら、予想外のトラブルがあって、結局、スケジュール変更というパターンです。仕事の内容をきちんと吟味し、それにどの程度のリソース(人、モノ、お金、時間)が必要かを考えないと、スケジュールは立てられないはずです。

 不確かな情報を元にしたスケジュールというのもあります。例えば、受注予測を元にした、開発計画みたいなスケジュールです。経済の先行きなんて誰にも分からないので、受注予測には変更可能性が十分にあります。こういうスケジュールは受注予測が変わった瞬間に破綻します。受注予測を無視しろとは言いませんが、変更可能性は考慮すべきです。それよりも、開発能力、生産能力など確定している状況をベースにスケジュールを立てた方が良いのは当然だと思います。

 うまくいくことしか想定していないスケジュールも失敗します。繰り返しになりますが、仕事の中身をきちんと吟味して、ネックになるところがうまくいかないときのことも想定すべきです。
 新規開発などでは、想定外のことが起きるので、スケジュールを立てるのが難しいです。スケジュールの後半で想定外のことが起きると必ずスケジュールが遅れるので、できることはどんどん先倒しでやって、想定外のことに早めに気づくようにするべきです。

 スケジュールを立てた後、ほったらかしになっているスケジュールもあると思います。本来は進捗管理すべきです。進捗管理なしでも目標が達成できるなら、それでいいと思いますが、それなら、はなからスケジュールが要りません。無駄なスケジュールを作る必要もありません。
 (ときどきスケジュールを立てることに忙しい人がいますが、スケジュールを立てることは目的ではありません。どんなに完璧なスケジュールを作っても、目的は達成されません。目的達成のために忙しいなら理解できますが、スケジュールを立てることに忙しいというのは理解できません。)


 スケジュールを立てるというのは、単純に日付を決めるという作業ではありません。目標を達成するために、必要な仕事をリストアップして、仕事の内容をきちんと吟味して、それを並べ替えて順序を決めていくのがスケジュールです。スケジュールを立てては変更してを繰り返しているのは、無駄な仕事以外の何物でもありません。しっかり考えないといけないと思います。

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