2015年7月26日日曜日

枠にとらわれない

 仕事をしていると、いろいろな文書を書くことがあります。そして、その文書にはフォーマットが決まっている、ということが多々あります。

 フォーマットがあると、見た目がそろったり、記入漏れの防止になったり、といった利点があるはずです。ですが、フォーマットのせいで、文書を書くのに苦労することも多いです。用意されたフォーマットを無視した文書も良く見かけます。

 Excel方眼紙というのがあります。Excelのマス目を方眼紙のように使って、枠を作るというやり方です。 見た目がきれいに作れて便利と思っている方もいるようです。
 私はExcel方眼紙が大嫌いです。理由は使いにくいからです。
 結合したセルは、コピー&ペーストがやりにくくなっています。セルの大きさを調整すると、同じ行 or 列の大きさがすべて変わるので、全体の調整が必要になります。
 文書を書くことが目的なのに、フォーマットの枠の調整に時間がかかるとイライラします。

 フォーマットが使いにくい場合、とるべき道は、あきらめてそのフォーマットを使うか、フォーマットを無視するかの2つです。本来はフォーマットを改定 or 廃止するのが正解ですが、たいていの場合、文書を書く人は、フォーマットを変更する権限を持っていません。そもそも、ころころ変えるようでは、フォーマットの意味がありません。

 あきらめて、使いにくいフォーマットを残していると、後で他の人も苦労します。悪弊であることは明白です。悪いことだと分かっていても、それをせざるを得ない。悪いことだと分かっているのに、そのフォーマットを強要される。そんなときは、心が痛みます。
 未来で苦労する方、ごめんなさい。


 フォーマットを作る仕事を否定する気はありませんが、フォーマットが使いやすいかは、よく考えた方がいいと思っています。
 仕事の効率を上げるためのフォーマットのせいで、むしろ仕事の効率が下がっていることが、かなりの割合で見受けられると思います。


 変化の激しい時代です。変化しやすいようにしておくのは重要です。フォーマットの制約で動きが鈍くなってはいけません。制約を少なく、変化しやすくすることが、変化に対応するコツだと、私は思います。
 話がそれてきそうなので、今回はココマデ。

2015年7月19日日曜日

片付けの第2法則

 以前、片付けの基本法則というのを勝手に作って書きました。今回は、また勝手に作った第2法則です。

 片付けの第2法則は、「ある空間を片付けるには、別の片付けられた空間が必要」というものです。

 同じ大きさの箱A, Bの位置を入れ替えることを考えます。まずAをどこか別の場所に置いて、BをAの位置へ移動、最後にAを元のBの位置に置けばOKです。注意すべきは、箱AとBの場所を入れ替えるために、「別の場所」が必要ということです。
 ちなみにプログラミングの世界では、2つの変数の値をスワップするときに同じことが起きます。変数Aと変数Bの値を入れ替えるには、仮置き用の変数Cが必要です。

 本棚の本を整理するとします。本を置けるのが本棚の中だけだとすると、本棚の空きスペースが1冊分しかなかったら、少しずつしか移動できず、効率が悪いです。本棚の空きスペースが多ければ、一度に仮置きできる量が多くなり、効率が良くなります。
 仮に、本棚をすべて本で埋め尽くしたとすると、そのときの見た目はきれいかもしれませんが、仮置きできるスペースがないから、片付けはできないということになります。


 仮置きできる片付けられた空間が広ければ、別の空間を片付けやすくなります。逆に、仮置きできる片付けられた空間が狭ければ、片付けは難しくなります。部屋の片づけ具合が、現在の部屋の片づけ具合に依存するということは、片付け具合は指数関数ということです。片づいた部屋はますます片づき、汚い部屋はますます汚くなります。
 数学が出てきてしまうのは、理系バカの性質なので、悪しからず。



 とどのつまり、結論は、日々の片付けを効率よくするためには、仮置きできる空間をたくさん用意するべし、ということです。棚や引き出しに隙間なくものを詰め込むと、仮置き場所がなくなるので、きっと次の片付けで苦労します。



 なお「片付けられた空間」の定義があいまいですが、前回同様ご容赦ください。

2015年7月12日日曜日

からだの不思議

 ただいま、病気中です。
 食べ物にあたったのか、下痢、発熱、頭痛で、昨日一日寝込んで、今日は少し回復しました。

 病気になると、普段、気にしていないことに気づきます。
 大腸が水分とかを吸収する器官ということは知っていました。ですが、調子が悪くなって初めて、そのメカニズムを知らないことに気づきました。発熱や頭痛との因果関係も分かりません。
 頭痛ってどこの神経が反応しているのでしょうか? 市販の頭痛薬ってどのような仕組みで頭痛を止めるのでしょうか?

 いつもなら、Wikipediaで体の仕組みを調べるところですが、残念ながら、それほど元気じゃないです。元気になったら調べてみようと思います。元気になっても、病気のことを忘れていなかったら・・・。



 生物の体は非常に巧妙に作られています。

 生物の歴史は1億年 (100,000,000年) 以上です。人間の歴史が1万年 (10,000年) くらいとすると、その1万倍以上です。長い長い時間をかけて進化した結果が私達、現在の生物です。

 長い進化を経て、非常に巧妙にできている私達ですが、けがや病気で不調をきたすこともしょっちゅうです。「頭痛のない体だったら、どんなに楽だろう」なんて考える人がいるかもしれませんが、残念ながら、進化を重ねても頭痛はなくならなかったようです。
 逆に考えると、長い進化を経ても残ったということは、そういう不調もそれなりに必要なのかもしれません。
 自分の体が長い進化の結果だと思うと感心させられます。進化を経ても不調はなくならないことを思うと、その意味を考えさせられます。自分の体は不思議に思うことばかりです。



 何はともあれ、生物の歴史に敬意を払いつつ、もう少し休憩しようと思います。

2015年7月5日日曜日

ただいまアメリカ出張中 5

 アメリカ出張記録の第5弾です。

----- 自動車について -----

 私が行ったのは、田舎の町なので、完全に車社会でした。日本でも電車が通っていない地域は車社会だと思います。それと同じです。

 アメリカの自動車はすごく自由な印象でした。HondaのFit、ToyotaのPrius、ベンツ、Audiなどなど車種は様々、デザイン・色も様々です。そういう普通の自動車と並んで、馬鹿でかいトラックが走っています。さらに、錆びてたり、ガムテープで補修されてたり、走れば何でもいいという感じの車がたくさんいました。合理的と言えば合理的なのかもしれません。

 アメリカは人種のるつぼと呼ばれるだけあって、様々な人がいます。肌の色や身長・体格も様々です。身長2mとか体重100kgの人がいても普通の世界です。そういう社会だと見た目を気にするのが無駄に思えてきます。大事なのは見た目ではなく、中身です。それは人にも車にも当てはまるのかもしれません。
 
 広い道路を走る多種多様の車を見ていると、余計なことに捕らわれない個々人の自由さを感じました。そして、そういった個々人の自由さは、何か問題が起きても自分で対処するという、個々人の強さにつながっている気がしました。

 私の勝手な妄想ですが、そんなところでアメリカ的な精神を実感した気がしました。

ただいまアメリカ出張中 4


 アメリカ出張記録の第4弾です。

----- お金について -----

 アメリカの紙幣は、1, 5, 10, 20, 50, 100ドルの6種類。貨幣は、1, 5, 10, 25セントの4種類です。1セントはペニー、5セントはニッケル、10セントはダイム、25セントはクウォーターとも呼ばれるそうです。なお1ドルは100セントです。

 ダイムは、大きさが1円玉くらいで、ペニーやニッケルより小さいので注意が必要です。貨幣の大きさと価値を比例させてくれれば分かりやすいのに・・・。

 やっかいなのがクウォーターです。なぜ、50セントにしなかったのか。例えば、93セントを貨幣で支払うにはどうすれば良いでしょうか。クウォーター3枚、ダイム1枚、ニッケル1枚、ペニー3枚です。すぐに計算できたでしょうか? 50セントならもっと分かりやすいのに・・・。

 私は、日本では、小銭を使っておつりが少なくなるようにしているのですが、アメリカでは、恥ずかしながら、計算できませんでした。

 貨幣の計算には慣れなかったので、紙幣をよく使いました。1ドル札は100円くらいで便利です。50ドル、100ドル札は見たことがありません。 よく分からない習慣ですが、アメリカでは、きれいなお札は偽札と疑われるらしいです。空港で両替したお札以外はいつもくしゃくしゃでした。

 チップの習慣は日本にないものですが、それほど気にしませんでした。ホテルのルームメイクで、何ドルか置いたくらいです。レストランでは、支払に含まれていたりするので、テーブルに置いたりはしませんでした。クレジットカードの利用も多いはずなので、現金を持たない人も少なくないのでは?と思っています。

参考:http://www.ryokojoho.jp/usa/other/money.cfm

ただいまアメリカ出張中 3

 アメリカ出張記録の第3弾です。

----- 英語について -----

 残念ながら、私はそれほど英語を喋れません。というわけで、いろいろ苦労しました。

 特に困るのは、お店の店員さんとの会話です。たいてい、すごく早口です。何を言っているのか、想像がつくのならいいのですが、生活習慣が違うので、想像するのも大変です。

 例えば、スーパーのレジでPaper or Plasticと言われてもそれが、買い物袋のことだと知らなければ意味不明です。それなりに心構えをしていないと、対応できません。

 しかもアメリカ人の発音は多種多様です。知っている単語ですら、聞き取れないことがあります。びっくりするくらい聞き取れなかったです。

 思い返してみると、学校教育でこういう場面のトレーニングをしたことはありません。覚えているのは、英文をひたすら読んだことです。おかげで、英語の文献を読むことには慣れましたが、書く・話す・聞く能力はあまり上達しませんでした。つくづく、もっと勉強が必要だと思いました。

 英語でのコミュニケーションに苦労した時、役立つのは、表情とジェスチャーです。分からないという顔をすれば、たいてい丁寧に説明してくれます。笑顔のThumbs Upなんかは便利です。ただ「Yes」とか「OK」とか言うより、よっぽど仲良くなれる感じがします。

 教訓 : 笑顔で「Thank You !」、これが一番。

ただいまアメリカ出張中 2

 アメリカ出張記録の第2弾です。

----- 食べ物について -----

 「アメリカと言えばマクドナルド」ということで、空港のマクドナルドでハンバーガーを食べました。ハンバーグの肉の味が濃厚で、おいしかったです。そして大きかったです。

 和牛は赤身と脂肪が混ざった手の込んだ肉ですが、アメリカの肉は自然まかせのワイルドな感じでした。ジューシーな肉そのものの味。そしてとにかく量がいっぱい。

 ホテルの朝食では、焼き立てのワッフル、ベーグル、マフィン、スコーン、ブラウニーなどが出ました。外はサクサクで中はしっとりしていて、ついつい食べ過ぎてしまうおいしさでした。スコーンをおいしいと思ったのは、生まれて初めてです。ホテルに感謝。

 それ以外のホテルの食事は、レタスのサラダとか、メロンなどのフルーツ盛り合わせとか、ソーセージを焼いただけとか、シンプルなものが多かったです。夕飯も用意してくれるホテルだったのですが、サラダと付け合せにサラダが出たときには笑いました。LOL

 食べ物関係で少し困ったのは、飲み物です。ホテルの水道水は少し生臭かったので遠慮して、近くのスーパーで飲み物を買いました。ペットボトルの水は日本と同じです。それ以外の飲み物については、飲んでみないと分かりません。日本で見慣れている商品とは違います。flavoredと書かれた水を買ってみたら、少し薬っぽい感じでした。カフェオレ的なものを買ったら、想像と違う味で、飲むのに苦労しました。

 当然ですが、白いご飯とおかずの食事は出てきません。生卵がないので卵かけごはんもありません。カップ麺を音を立ててすすると変な目で見られます。そういった違いはいろいろありましたが、総じて、食べ物では苦労しませんでした。

参考 : http://xn--u9j531k2nka090l8u9a.com/kaigai/amerika.html

ただいまアメリカ出張中 1

 しばらくアメリカに出張してました。

 初めてのアメリカ大陸です。新鮮です。いろいろな発見がありました。
 というわけで、出張中に思ったいろいろを書いていきます。

----- 自然について -----

 私が行ったのは、ニューヨーク州の片田舎、五大湖の南東のあたりです。緯度は北海道と同じくらいのところに位置します。自然が多く、少し外を歩くと、林の中にリスやウサギがいました。日本で言えば軽井沢に近いと思います。冬は雪に埋もれて、身動きが取れなくなるらしいですが、夏は最高の別荘地とのことです。

 滞在中の天気は、雨続きでした。平年ならもっと晴れているらしいです。それでも湿度が低いので、日本のように、じめじめとした不快感はなかったです。雨が降っても、しばらくすれば空気が乾燥していました。湿度が低いおかげで、晴れて日差しが強い日でも、木陰は涼しく快適でした。海外から日本に来た方が、日本の夏は蒸し暑くて耐えられないと言うのがよく分かります。

 私にとって、とても新鮮だったのは、時間感覚です。緯度が高いため、9:00pmくらいまで太陽が出ていました。会社の就業時間が終わっても明るいので、その後で、ゴルフやバーベキューが楽しめます。仕事に追われるだけではない、充実した生活が営まれていました。
(もちろん、私が見たのはアメリカのごく一部なので、アメリカ全体に当てはまるわけではありませんが。)

 日本でときどきサマータイムの議論がされていますが、太陽が出ている時間は緯度によって変わるので、全国一律に考えるべきではないと思います。地域ごとに合わせた時間感覚で生活する方が、自然な生活だと思いました。