2017年12月31日日曜日

小春日和

 今年の冬は、寒い日が続いていますが、たまに晴れた日があると、うれしくなります。

 晴れた日には、布団を干すのが好きです。干している暖かい布団の上で、日向ぼっこをするのが大好きです。

 暖かい日差しの中でだらけていると、いつの間にか日が陰っていたりします。そして、無為に過ごしてしまった時間に少し後悔してしまいます。そうなると知っていて、だらけているんですが。

 そんな小春日和が恋しいです。

科学力

 「科学予算が削減されたせいで、日本の科学力が低下している」なんて話があるそうです。

 この話が正しいかどうかは置いておいて、私が思うに「お金がないから研究ができない」という言い訳はカッコ悪いです。少ない予算でやりくりするのは、誰もが当たり前にやっていることです。お金が必要なら、スポンサーを見つけてお金を集めればいいんです。他にも工夫の余地はいくらでもあります。

 ところで、私見ですが、世の中の科学に対する関心が低い気がします。2017年は「重力波の観測」「キログラム原器の変更」なんてニュースがありましたが、どれくらいの人が認識しているでしょうか?
 それなりに科学を学んできた私は、こういうニュースに関心があります。ですが、実生活にはまず影響しない内容なので、関心を持っていない人も多いと思います。

 科学に対する関心が低い社会では、科学研究に出資してくれるスポンサーを見つけるのは難しいでしょう。当然、社会の科学力が低下します。大問題です。

 国の科学力を高くしたいのであれば、まず社会の科学に対する関心を、もっと高めるようにしないといけないんだろう、と思います。

2017年12月10日日曜日

街の形

 短い間ですが、京都に住んでいたことがあります。

 京都の街といえば、中国の洛陽などをモデルにした、碁盤の目のような十字の道で知られています。条坊制と言うそうです。
 見た目はとてもわかりやすいですね。
 ですが、住んでみると、それほど便利というわけではありません。理由は、目的地まで最短距離で進めないからです。

 辺の長さが3:4:5の直角三角形を思い浮かべてください。斜めに進めば500mで進めるのに、縦横と進むと700mになるわけです。1.4倍です。20分で行ける道が28分になるわけです。曲がるときに信号待ちしたら、30分になるでしょう。
 道が十字であるが故に、移動距離はどうしても長くなってしまいます。

 街の中心から放射状に道が出ている都市を田園都市と言います。ヨーロッパなどでは、教会や駅を中心とした田園都市がよく見られます。田園都市では、中心に行くのに、ほぼ直線で行けます。そして、目的地はたいてい中心部にあるので、移動が効率的です。

 某NHKの番組ではありませんが、こんなことを考えながら街を歩くのも楽しいものです。

2017年12月3日日曜日

役に立たない勉強をやめたとして

 先日、電車で高校生と思しき一団と遭遇しました。登下校の時間にはよくあることです。お喋りしてたり、スマホをいじってたり。

 で、彼ら彼女らを見ていてふと思ったのですが、高校・大学の勉強って必要でしょうか?

 「社会に出てから、数学や物理が必要ない」なんて意見はよく聞きます。もちろん、人によって必要な知識は異なると思いますが、学校の勉強は得てして実践的ではありません。
 役に立つ勉強ということであれば、「第一印象をよくする方法」とか、「確定申告のやり方」とか、「おいしいレストランの見つけ方」とか、を教えてもらった方がよっぽど実用的です。
 社会に出てからのことを考えると、学校の勉強は役に立たなすぎます。(専門学校はもう少し違うと思いますが。)

 今後、人口減少に伴い、労働人口の減少が予想されています。それなのに、十分な労働力である高校生、大学生が、労働しないで、役に立たない勉強をしているというのは、無駄でしかありません。なんとももったいない。
 私が思うに、現場での仕事は教室での授業よりはるかに勉強になります。役に立たない勉強をさせるより、働いてもらった方が絶対に有意義です。
 (ちなみに、働いて稼いだお金が消費につながれば、経済が活性化するというおまけも期待できます。)

 役に立たない勉強を我慢して大学に行って大卒の資格を取得すると、就職したときに給料が上がります。ですが、大学でぐうたらしていると、中卒や高卒より給料が良くなるというのはおかしな話です。こういう旧態依然としたシステムは早急に見直されるべきだと思います。


 ところで、高校の授業料の無償化が議論されています。極端な言い方になりますが、高校の授業なんて、役に立たない知識を覚えさせられる、ある種の苦行です。授業中に居眠りをしたり、スマホをいじるのも致し方ないと、私は思います。
 授業料の無償化とは、そんな高校の授業料を税金で支払おう、ということです。価値あるものに税金を使うのは当然ですが、今の高校の授業に税金を使う価値があるかには疑問が残ります。

 話が逸れますが、大学受験でしか使わない一時の知識のために、塾や予備校に通うのは、やっぱり時間とお金の無駄だと思います。大卒の資格を得るために、社会に出てから役に立たない勉強をするのは、何かがおかしいです。



 教育の問題は、みんなが経験しているだけに、みんなが興味を持つ問題です。自分が経験したものが基準なので、私の考えには多分に偏見があると思います。それでも、電車に乗っている学生を見て、そんなこんなを考えてしまうわけです。