2019年12月8日日曜日

日本の財政を憂う

 政府が新たな経済政策を決定したそうです。なんでも災害復興とかいろいろ合わせて総額26兆円規模とか。

 私はただのケチな貧乏人なんで、こういうのは遠くの世界の話のように聞こえます。

 財布にお金がないのに、なんで支払いができるんですかね。近頃はリボルビング払いとかあるそうですが、そういうのはカード破産につながるらしいから、私はやらない派です。自分の収入にあった支出が良いと思います。そういうやつは投資で大儲けしたりできないんですが。

 公共投資で経済を活性化させようとするのは、ここ数十年やり続けている政策だから、それほど驚きはないです。「いつものように、また借金を増やすんだ」って感じです。

 ときどき、「日本は資産がたくさんあるから、まだ借金をしても大丈夫」なんて意見を見かけますが、本気でそう思っているとしたら、少し思慮が浅いと思います。
 世の中には黒字で、かつ資産があっても、倒産する会社があります。土地などの不動産があっても支払いのための現金が用意できない場合です。資産があるから経営が健全、とは言えません。

 借金自体は悪いことではないです。ただし、借金するならきちんと返済計画をたてるべきです。そうしないと、恐い借金取りに追われることになります。

 そもそも問題は「借金がある」ことではなく、「借金が増えている」ことです。どんなに資産があろうが、借金が増え続ければ、いつか資産を超えます。

 経済を活性化することで歳入を増やして、借金の増加を止めようという考えなのでしょうかねぇ。

 現在の日本の国家予算が100兆円くらい、そのうち50兆円くらいは国債などの借入だったと記憶しています。ということは、経済が活性化して、法人税etcが2倍くらい入ってくるなら、借金経営を脱出できるんでしょうね。
 ・・・GNP2倍って感じでしょうか。1%成長とか言っている昨今、現実味が感じられませんが。。。

 日本には大量の借金を返済した過去があります。第二次大戦後の戦後補償です。戦後直後というのは、人口も少なく、建物も少なかった時代です。人口増加が止まり、建物も立ち並ぶ現代とは全く違う時代です。高度経済成長期を目指して、「あの頃のように」なんて考えたら、とんだ見当違いです。

 現在、借金が増え続けている主な原因は社会保障費です。というわけなので、もう30年くらいして団塊の世代の方々がお亡くなりになったら、社会保障費も自然と減るでしょう。
 人口が減少し、経済規模が縮小し、歳入も減り、借金だけは残っている、というのはかなり悲しい未来予測です。

 30年後くらいの将来の世代が、借金の返済に追われて、今の世代を恨んでいるなんてことが無ければいいのですが。歴史の教科書に、「目先の利益のために借金を増やした世代」などと書かれてもおかしくはないでしょう。
 そういう覚悟を持っているんでしょうか。

 いつも通り、適当なことを書いていますが、私は歴史の専門家でも経済の専門家でもないので、間違っていてもご容赦ください。
 経済はやってみないと分からないところが多分にあると思うので、これから良い方向に進むのかもしれません。



参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53007460V01C19A2MM8000/