2015年11月29日日曜日

賽の河原

 賽の河原とは、死者が石を積んでは鬼が崩すというのが繰り返される場所です。(仏教は専門外なので、間違っていたらごめんなさい。)

 会社員をやっていると、会社の中で無駄な仕事を増やそうとする人をよく見かけます。意味のない仕事を増やして、「忙しい、忙しい」と言うような人です。本人だけならまだしも、周囲の人に余計な仕事を作ってふりまく迷惑人もいます。そして、たいていの場合、本人はそれが無駄な仕事だと思っていません。

 実際は、無駄ではないのかもしれませんが、結果がでなかったり、本当にやるべき仕事を妨げてしまったりするのでは、無駄な仕事と言わざるを得ません。日本の労働生産性の低さの理由の一つはこれだと、私は思っています。

 無駄な仕事は簡単に増やすことが出来ます。まさに、石を積んでは崩すのと同じです。無駄な仕事を延々やらされて、結局、成果が得られないのでは、地獄そのものです。


 私自身、無駄な仕事をしてしまうこともあると思うので、他人のことを悪く言う気はありません。ですが、「無駄な仕事は簡単に増やせて、価値ある仕事の妨げになりうる」ということだけは注意していたいと思っています。
 願わくば、付加価値の高い仕事をしていたいものです。

2015年11月22日日曜日

多欲と分散

 ビジネスにおいて「選択と集中」は重要なことです。みんながそう言っています。みんなが言っているということは、みんなできていないということです。なぜでしょうか?

 あなたがある部署のリーダーになったとします。部署には10のプロジェクトがあります。各プロジェクトには5名程度の人員がいます。あなたはプロジェクトの数を減らせるでしょうか? 少し想像してみましょう。

 たいていのプロジェクトには成功するまでの計画があります。当然、成功するための計画なので、成功して利益を出すことがゴールになっています。つまり計画だけ見ていると、どのプロジェクトも成功してしまうので、「選択と集中」はできません。

 プロジェクトには往々にして「やってみないと分からないこと」があります。どんなプロジェクトも予想外のトラブルで失敗することが起こり得ます。ですが、「このプロジェクトは失敗するかもしれないから、念のため、別のプロジェクトも進めよう」なんて欲張っていると、やっぱり「選択と集中」はできません。

 また、プロジェクトに関わっている人々は、プロジェクトを成功させるために、それなりに努力しています。その人々にあなたはプロジェクトの終了を宣告できるでしょうか? 感情論ですが、せっかくの努力を否定するのはつらいことです。

 「選択と集中」を実践するのは難しいです。


 少し話が変わりますが、日本のサラリーマンは労働生産性が低いと言われています。労働時間が長い割りに、成果が少ないということです。これも「選択と集中」ができていないということだと思います。

 上司からは「あれをやれ、これをやれ」なんて仕事がたくさん降ってきます。本当にやるべき仕事に集中しないと、仕事は増える一方です。上司に「その仕事は無駄です」なんて言うのは、なかなか大変です。

 「選択と集中」を実践するのは難しいです。


 「選択と集中」ができないというのは、「欲張っていろいろなことに手を出している」ということだと思います。欲張って戦力を分散させていると、高確率で失敗します。

 要は、「二兎追うものは一兎も追えず」ということです。

2015年11月14日土曜日

フリーランスになれるか?

 私はただのサラリーマンです。会社に行って、お仕事をして、給料をもらっている身分です。
 で、ふと思ったのですが、もし何かの理由で会社が無くなったとして、私は生活できるでしょうか?

 選択肢はいくつかあります。
 同じ業界の会社に再就職するというのが普通でしょう。アルバイトで生計を立てるという手もあります。どちらにしろ、どこかの組織に所属すれば、今と同じように給料が得られるでしょう。
 では、私は、組織に所属しないフリーランスとして生きていくことはできるでしょうか?
 (なお、デイトレーダーとかギャンブルとかは、なんとなく好きになれないので遠慮します。)

 フリーランスで生計を立てるには、スキルやコネが必要です。例えば、ソフトウェアを作って商売をするとしたら、ソフトウェアを作る技術とそれを売る手段が必要です。開発、製造、営業、総務、財務といった、一つの会社が行っている業務をすべて一人でやるということです。今の私にはかなり難しいでしょう。技術系の仕事を専門としている私は、法律や会計の素人です。財務を外部委託するといった手もありますが、それでも知識は必要です。私はまだまだ勉強不足のようです。

 最近、日々の業務に追われて勉強がおろそかになっていたのですが、「もっと広い視野で勉強しなくては」と、ふと思った次第です。

2015年11月7日土曜日

かたく結びタイ

 ここ数カ月、革靴の靴ひもが ほどけやすくて困っていました。1km 歩くたびに締め直すといった有様で、さすがに何とかしたいと思っていました。

 調べてみると、ほどけにくい結び方があるとのことで、早速 試してみたところ、イアン・ノットではまだダメでしたが、イアン・セキュア・ノットにしたらほどけなくなりました。

 たかが 靴ひも とは言っても、いろいろ結び方があるものだと感心しています。お手軽なので、ぜひお試しあれ。
 (ちなみに、私が今はいているジャージのズボンは、イアン・ノットにしています (^o^) )


 靴ひもと言えば、私は 昔 靴ひもに悩んでいて 笑われたことがあります。

 靴に紐を通す方法は1通りではありません。片側に4つ、計8つの穴があるとして、紐のどちらの端を通すか、上下どちらから通すか、の組み合わせは非常に多いです(8! x 2^8 x 2^8)。見た目の美しさ、実用性などを考えると、複雑な問題だと私は思うのですが、「変なことで悩んでいる」と思われたみたいです。orz

 靴ひもを気に掛けることはあまりないと思いますが、そういうところを気にしてみるのも 遊び心があって面白いと思います。
 お出かけ前に少し気にしてみてはいかがでしょう?


参考:ほどけない結び方靴ひもの結び方

2015年11月1日日曜日

嫌われたくない症候群

 嫌われたくない症候群とは、他人に嫌われることを極度に恐れる心理のことです。八方美人とは、周囲の人にいい顔ばかりすることです。

 ウェブで調べてみると、嫌われたくない症候群も八方美人もストレスをためるとか、疲労するといったようなことが書いてありました。

 私も、基本的には、周囲の人から「いい人」と思われるようにしていますが、さすがに、自分の負担になるほどのことはしません。常に他人の意見に賛成するわけではなく、間違っていると思ったら、きちんと言います。
 (なお、周囲の人が私を「いい人」と評価しているかどうかはマチマチだと思うので、悪しからず。)

 周囲の意見に流されてばかりでは、むしろ嫌われます。嫌われるのを恐れて、おどおどしている人は、むしろ嫌われます。それでは本末転倒です。

 過度に他人に迎合することなく、それでいて不快に思われないように礼儀を重んじる。そういうスタンスが良いと思っています。

 普通の人は、いろんな人にお世話になっているものです。歩いていて道を譲ってくれた人、コンビニでレジを打ってくれた人。ささいなことに対しても、少しだけ感謝をこめて、丁寧に接していたいと、私は思っています。



 どんな人にも丁寧に接するというのは、どんな人にも同程度にしか興味がない、ということかもしれません。たぶん、私は他人にあまり興味がありません。そう思うと時々寂しくなります。
 ・・・秋だからかなぁ。



参考:嫌われたくない症候群八方美人