2016年3月13日日曜日

ルールの背景

 教養のある人なら、街中に平気でゴミを捨てたりはしないと思います。ゴミのポイ捨て禁止は一般的なルールです。

 全ての人がポイ捨てをしなかったら街がきれいになるか、というとそんなことはありません。意図的にゴミが捨てられなかったとしても、ゴミが風で飛んで来たり、誰かが過ってゴミを落としてしまったり、ということが起こります。ゴミは誰かが片付けない限りそこにあるので、次第に街は汚れていきます。

 ポイ捨て禁止というルールには、街をきれいにするという意図があるはずですが、そのルールを守っているだけでは、街はきれいになりません。

 かと言って、街をきれいにするために、「ゴミがあったら清掃しましょう」というルールにするのはやりすぎでしょう。

 世の中には、口うるさく「ルールを守れ!」と言う人がいますが、ルールを守っているだけでは、その背景にある目的が達成されないこともあります。大事なのは、盲目的にルールを守ることではなく、目的を達成するために行動することだと思います。(思考を停止してルールだけを順守するのは愚の極みです。)



 余談ですが、私はときどき、道端に落ちているコンビニの袋とかを拾って捨てたりしています。理由は、
 (1)誰かが捨てないときれいにならないから
 (2)風で舞って、自動車の視界を遮ると危険だから
 (3)見た目が美しくないから
です。
 正直、他人に見られていると少し恥ずかしいです。でも、これだけ合理的な理由があると、やらない方が不自然な気がしてきます。曰く、「義を見てせざるは勇無きなり」。

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