2016年5月6日金曜日

選ばない学生と選ばないマネージャー

 最近は違うみたいですが、少し前までは国立大学に合格するためには、どの教科もまんべんなく勉強する必要がありました。一つの教科に優れているだけでは合格できないので、理系の学生ですら、古文を勉強しました。「ゆく河の流れは絶えずして・・・」なんて感じで。

 有名国立大学の学生には、どの教科も成績が良い人が多くいたと思います。皆様の高校のクラスにも、一人くらいはそういう秀才がいたのではないでしょうか。

 全ての教科で良い成績をとるというのは悪いことではありません。ですが、それは「選択と集中」とは逆の考え方です。全ての教科で良い成績をとるという姿勢を続けていると、社会に出てからはうまくいかないでしょう。「二兎追うものは一兎も得ず」です。増してや、すべてを追うのは無謀です。

 昨今、事業の取捨選択に失敗する企業が少なくありません。いろいろな事業や開発に手を出して、結局、すべてうまくいかないというパターンです。そういう企業のマネージャーは、学生時代にすべての教科で良い成績を取ろうとした人達なのかもしれません。

 ・・・なんてことを思いました。

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