2021年2月20日土曜日

緊縮財政か、積極財政か

 インターネットを見ていると、緊縮財政派と積極財政派の意見が戦っているのを見ることがあります。

 緊縮財政派曰く、「1000兆円の国債残高は異常だ。このまま放置したら経済が破綻する。」。

 積極財政派曰く、「まずは景気回復が最優先だ。そのために無制限に財政出動すべきだ。景気回復したら財政は健全化できる。」。

 どちらの意見も間違っているわけではないと思います。


 僭越ながら、私の意見をコメントさせていただくと、、、

 (あいまいな表現を使うので恐縮ですが。)


 緊縮財政について、

 例えば、現在の国家予算がだいたい100兆円です。これから毎年10兆円くらい捻出して借金を返済したとして、1000兆円支払うには、100年かかります。手遅れ感がひどいです。

 経済が破綻するという表現はあいまいですが、歴史上、借金を返せなくなった国家は多数あったと思います。そういう国家は、債務を放棄して、国民から資産を取り上げて、といった悲しいことになります。では、国家を破綻させないためにはどうすればいいのでしょうか?


 積極財政について、

 景気回復というのが株価上昇のことであれば、ここ10年くらいの財政政策で達成済みです。ですが、経済が良くなったという実感はありません。せっかくの投資が経済を良くしていないというのならその原因を考えないといけません。

 例えばの話ですが、GDPが2倍になる程度まで経済成長したとします。借金は500兆円相当になるということです。五十歩百歩です。GDPが2倍というのは市場規模をすべて2倍にするイメージです。人口2倍。。。厳しいですね。労働時間を2倍にしますか。。。過重労働。。。景気が回復したとして、財政は健全化できるでしょうか?


 結局のところ、緊縮財政も積極財政も1000兆円を返済する決め手にはならないでしょう。どちらが正しい、みたいな議論は意味がない気がします。たぶん、大差ないから。


 。。。私も好き勝手言っているだけなので、悪しからず。ただ、議論が白熱して誰かを中傷するようなコメントをするのは品がないので、気を付けましょう(自戒)。

0 件のコメント:

コメントを投稿