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「兵は国の大事」
兵法とは戦争に勝つための方法ですが、「孫子の兵法」が目的とするところは、単に戦争に勝つことではありません。国家・社会を存続 (繁栄) させることです。
戦争には大きな労力が必要です。負ければ国家・社会の存続を危うくします。だからこそ負けるわけにはいかないんです。負けなければ、いつか勝ちが見えることもあるでしょう。
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戦争は大きな労力を消費するのだから、戦わずに勝てるなら、それが最善です。逆に、戦って消耗して負けるのが最悪です。戦って負けるくらいなら、戦わずに撤退を選ぶべきです。
勝つことを目的と勘違いして、戦いを繰り返し、国家・社会を疲弊させてしまっては、本末転倒です。
目的を正しく見据えないといけません。
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正しい目標を見据えることは、戦争に限らず、とても重要なことです。
目標が間違っていたら、本来望んでいる結果が得られないかもしれません。それでは本末転倒です。正しい目標を設定することは、とても重要です。
(例えば、経済政策の目標として、株価の上昇を掲げるのは、正しい目標でしょうか?数値目標を設定するのは分かり易いですが、よく考える必要があります。)
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どちらも名宰相として知られているのに、目立った成果を残していないとのことです。本当の名宰相であれば、仮に問題が発生したとしても、それが大きくなる前に対処するので、目立った成果にはならないでしょう。目立った成果にならなかったとしても、目的は達成されています。
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評価される成果をアピールするために、何かしらのイベントを繰り返す。どこぞの政治家がやりそうなことですが、それは兵法の教えとは相容れない感じです。
特に大きな成果はないが大きな問題もなく、時世が変化する中でさえも、安定に繁栄を続けたなら、それは偉大な仕事です。
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