2017年12月10日日曜日

街の形

 短い間ですが、京都に住んでいたことがあります。

 京都の街といえば、中国の洛陽などをモデルにした、碁盤の目のような十字の道で知られています。条坊制と言うそうです。
 見た目はとてもわかりやすいですね。
 ですが、住んでみると、それほど便利というわけではありません。理由は、目的地まで最短距離で進めないからです。

 辺の長さが3:4:5の直角三角形を思い浮かべてください。斜めに進めば500mで進めるのに、縦横と進むと700mになるわけです。1.4倍です。20分で行ける道が28分になるわけです。曲がるときに信号待ちしたら、30分になるでしょう。
 道が十字であるが故に、移動距離はどうしても長くなってしまいます。

 街の中心から放射状に道が出ている都市を田園都市と言います。ヨーロッパなどでは、教会や駅を中心とした田園都市がよく見られます。田園都市では、中心に行くのに、ほぼ直線で行けます。そして、目的地はたいてい中心部にあるので、移動が効率的です。

 某NHKの番組ではありませんが、こんなことを考えながら街を歩くのも楽しいものです。

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