私は、あまり料理をしませんが、それでもお米は炊いています。炊飯器は持っていないので、お鍋で炊いています。
「炊飯器を使わずにお米を炊いている」と言うと驚く人もいるみたいですが、やり方は簡単です。鍋の中でお米を水に浸して1時間くらいしたら、弱火~中火で沸騰するまで10分くらい待ちます。沸騰したら、火を止めて、30分~1時間そのまま蒸らします。蒸らし時間が大切で、この時間を十分にとれば、お米が固いままなんてことはありません。
玉ねぎを炒めるときなども、ある程度、火を入れたら、後は火を止めて放置すれば柔らかくなります。ガスを使い続けるより、余熱を使って待っている方がガス代の節約になり経済的です。
お米を構成するでんぷんは高分子です。玉ねぎを構成するセルロースも高分子です。教科書によれば、高分子の化学反応には時間がかかります。余熱を使って放置している時間に、化学反応が進んでいるのでしょう。
化学の教科書には、「高分子の化学反応には時間がかかる」とは書いてありますが、それが何分なのか、何時間なのかは分かりません。もちろんそれはケースバイケースだからですが、あいまいな表現では科学になりません。
お米を炊いていると、有機化学の反応にどれくらい時間がかかるかを体感できます。教科書を見ていてお米を炊くことは想像しませんでしたが、お米を炊いていて教科書を思い返してみるのも一興だと思っています。
科学はとっても身近なものです。
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