2011/7/31のコラムです。
--------------------------------------------------
Tech-Onというサイトをご存知でしょうか? 私のお気に入りのWebサイトの一つです。中でも思索の副作用というコラムはお気に入りです。すでに連載は終わっているみたいですが、バックナンバーは今でも読めます。今回は思索の副作用から "本当のことを言う" という記事についてです。
"本当のことを言う" というのは簡単そうで難しいことです。あなたは上司、先輩の方針に反対意見を言えるでしょうか? 目をつけられたくないから反対意見を言わない、というのはよくあることです。反対意見も真摯に聞いて、自分の間違いを認める上司は素晴らしい上司です。間違っていたら修正するって当たり前のことなんですが、自分の間違いをなかなか認めない人っていると思います。そういう人に限って間違いを指摘されると怒りだしたりします。相手を怒らせたくないというのが人情なので、とりあえず言わないでおく。そういうことを繰り返しているうちに、本当のことをまったく言えなくなっていたりします。
本当のことを言わない組織は腐敗するそうです。本当のことを言えないでいるとストレスが溜まります。組織のメンバーにストレスが溜まり続けていたら、組織がダメになるのも当然です。逆に本音で話している組織は見ていて気持ち良いものです。それが分かっていても、本当のことはなかなか言えないのですが。
ちなみに男性は女性に比べてコミュニケーション能力が低く、他人の話を聞かない傾向があるそうです。話を聞いてもらえないと分かれば、相手は本当のことを言ってくれません。ひどい場合は話してもくれないでしょう。メールなんかでも、男性は書いてあることを、きちんと読んでいない気がします。自分の思い込みで読んでしまって、実はメールに書いてある内容を正しく読めていないというケースです。男性の皆様、気を付けましょう。
私は前職で、自分が本当のことを言えていないな、と思った時に転職を決めました。上司に、そのやり方は間違っています、それじゃいい製品は作れません、と何度言いたかったことか。最初の頃は言っていたんです。もちろんオブラートに包んでですが。そのうち気づきました。この上司は私の言うことを聞いていない、聞いているふりをして結局自分のやり方を押し付けている、言っても無駄なんだ、って。始めは自分が間違っているから、聞いてもらえないのかと思いました。後で私の方が正しかったと分かると、すごく落ち込みました。いつしか私は本当のことを言えなくなっていました。だって何を言っても聞いてもらえないのだから。私の意見は必要じゃないんだって思いました。愚痴っぽくなってしまいました。すみません。
本当のことを言うのは大切なことです。大切なんですが、実践するのはなかなか難しいです。まずは周囲の人が私に本当のことを言ってもらえるよう努力したいです。他人の話を正しく聞く、反対意見も真摯に受け止める、これが大事です。
0 件のコメント:
コメントを投稿