2015年1月10日土曜日

先生のジレンマ

2011/4/17に書いたコラムです。

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 先生とは人にものを教える素敵な仕事です。 学校の先生に限らず、職場の先輩なども教える側という意味では先生です。 私もいつかは人に教えられるようになりたいと思っています。 そんな先生ですが、時に先生という立場がかかえるジレンマがあると思います。

 先生だって知らないことはあります。 先生だって間違うことがあります。 そんなときでも、「自分は先生だから教えなければならない」という過剰な義務感を持ってしまう先生がいます。 別に「知らなかった」「間違えた」「ごめんなさい」で問題ないのですが、自分が教えなければならないと思い込んでいる先生は、自身の間違いを認めなかったりします。 それでは先生失格です。
 
 自分の経験に自信があって、生徒にそれを教えようなんて考えていてる先生が、自分の間違いを認めない…、ありそうな状況ではないでしょうか? 「俺はこうやって来たんだ。」「これが正しいんだよ。」「教えるのは俺なんだ。」みたいな。

 教えられている生徒が優秀だとさらに問題です。 生徒が間違いを指摘したとき、分かってくれる先生ならいいですが、 自分が教えなければならないと思い込んで、意固地になってしまう先生だと手のつけようがありません。 間違ったことを教えられる生徒はものすごいストレスです。

 「先生という立場だから常に教えなければならない」ということはありません。知らないことは知らないと言う、間違えたら訂正する、私はそんな先生が良いと思います。



最後に論語の一節を引用しておきます。
「これを知るをこれを知ると為し、知らざるを知らずと為す。是れ知る為り。」

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