先日、NHKの報道にやらせがあったという問題についての民放のワイドショーをちらっと見ました。やらせの問題については、たいして興味ないのですが、ワイドショーの解説者の方が、それをさも大きな問題として扱っているのに興味を持ちました。
なぜ、あの解説者の方は、あれほど怒っていたのでしょうか? 報道関係者として、やらせが許せなかったのかもしれません。NHKが嫌いなだけかもしれません。視聴者向けのパフォーマンスという意図があったのかもしれません。
ワイドショーの番組スタッフは、なぜこのような番組にしようと思ったのでしょうか? 私には針小棒大に見えたのですが、敢えてそうすることで、視聴者に伝えたいことがあったのかもしれません。残念ながら、私には何も伝わりませんでしたが。
普通の視聴者は、この問題をどう考えているでしょうか? おそらく、さして興味を持つ人はいないと思います。公共放送が情報をねつ造するというのは、ゆゆしき事態ですが、自分に直接被害がないのであれば、普通は気にしないものです。ワイドショーがどんなに騒いでも、視聴者の心を動かすことはないと思います。
NHKの偉い人は、この問題をどう考えているでしょうか? 問題を適当に収束させたい、というのが本音でしょう。もしかしたら、この騒動をきっかけに、NHKの報道の改善を検討をしている人も、中にはいるのかもしれません。
やらせが事実だとしたら、その当事者は、なぜやらせをしたのでしょうか? 裏で金銭の授受があったのかもしれません。注目されたかっただけかもしれません。もしくは、自分の取材に都合の良いストーリーを作りたかったのかもしれません。ストーリーを作りたかったというのであれば、昨今、話題になった実験結果のねつ造と同じ心理なのでしょう。
NHKの番組スタッフは、一番つらい思いをしていることでしょう。いい番組を作ろうと思っているのに、メンバーの中に裏切り者がいて、番組に傷をつけられるというのは苦痛のはずです。私がその立場だったら、とてもやるせない思いをしていることでしょう。
念のために、断っておきますが、私はこの問題について、NHKを非難するつもりも、ワイドショーを非難するつもりもありません。ただ、いろいろな人の、いろいろな思惑を想像してみただけです。いろいろな立場を想像してみたら、思いのほか想像が膨らんで、自分がその立場だったらどう思っているだろう、と考えてしまったというだけです。
かのシャーロック・ホームズは、自分が犯人と同じ体格、知能であると仮定したとき、どのように行動するかを推理していました。いろいろな視点を想像してみると、何か新しい発見をすることがあるかもしれません。こういう想像は、ホームズ先生が好きな私の思考のクセの一つです。
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