ここ数年、政治家は景気回復を目指すことを声高に叫んでいますが、そもそも景気回復とはどういうことでしょうか? これもまた政治家がよく言う、持続的な成長とはどういうことでしょうか?
株価が上昇することでしょうか? (どこぞの大臣が言っているように)
GDPが上昇することでしょうか?
インフレ(通貨供給量の増大)となることでしょうか?
私は、株価やGDPといった経済指標の上昇は、本質でないと思っています。極論すれば、これらの経済指標は人為的に操作できます。「明日から、1円を2円にします」とすれば、株価もGDPもすべて倍になります。中身は全く変わらなくとも。
またGDPは人口に左右されます。GDPの成長のために人口増加を狙うのは、間違いではありません。でも地球に住める人口は、際限なく増える訳にはいきません。人口増加には限度があります。人口増加 → GDPが上昇 → 景気回復という図式はいつか破たんします。
株価やGDPは経済を評価する指標として有効ですが、絶対ではありません。トヨタより株価が低くても、その会社が悪い会社というわけではないはずです。人口が少なくても、社会が貧しいというわけではないはずです。
私は、経済成長と「株価やGDPの上昇」を同義として考えるのは間違っていると思います。安易に「株価やGDPの上昇」を目指すのではなく、目指すべき豊かな社会とは何かを、きちんと考え直した方が良いと思います。
(そんなのんきなことを言っていると、中国、韓国に負けてしまうと言われてしまいそうですが。)
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