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「彼を知り己れを知れば、百戦してあやうからず」
「孫子の兵法」の戦略の基本は綿密な準備です。事前の情報収集が完璧なら負けることはありません。勝てない可能性はありますが、負けなければ、いつかは勝てます。
完璧な情報を集めることは難しいですが、労力を惜しんではいけません。労力を惜しんで、負けてしまったら、すべてが終わりです。
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「勝ち易きに勝つ」
綿密な調査を行い、勝てる見込みがあるところで戦えば、勝ちは手堅いでしょう。
ハイリスク・ハイリターンという言葉もありますが、国がリスクを冒して滅んでしまっては最悪です。最低でも"負けない見込み"は確保すべきです。
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「兵を形するの極は無形に至る」
「孫子の兵法」には勝つための答えが書いてあるわけではありません。"最強の陣形"があるわけではないのです。
情報を集めて、考えて、状況に応じて臨機応変に変化することが大事です。
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過去の事例を学んで、アイデアをいくつも持っているというのは大切なことです。実績のある方法は参考になります。
ですが、それに従ってばかりではいけません。情勢は常に変化します。過去の事例と同じ状況にはなりません。
考えることを怠ると、馬謖と同じ道を辿ります。
情報を集めて、考えて、状況に応じて臨機応変に変化する、そうすれば負けることはないはずです。
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ちなみに、戦う相手も兵法に習熟していたらどうなるでしょう?
自分と相手の力がほぼ対等で、どちらも十分に情勢を見極められるなら、おそらくは、お互い負けないところに収まるでしょう。
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