2018年2月18日日曜日

流れの設計

 通勤に軽自動車を使っています。スズキのハスラーです。最近は、朝が寒くて、車の全面が凍り付いてしまい、融かすのに一苦労しています。

 氷が融けると水になります。ハスラーの天井は水平なので、天井で融けた水は流れずに残ります。残った水が乾くと、埃の跡になります。ウォータースポットと呼ばれる汚れです。

 例えば、車両の天井に少し傾斜があれば、水は流れて行くので、埃の跡は残りにくいでしょう (もちろん、車の表面の撥水性も大事です)。

 (ちなみに、同様の現象を、科学の世界ではコーヒーリング現象と呼ぶそうです。半導体の世界ではウォーターマークと呼んだりします。)


 私のアパートのキッチンの流しには、プラスチック製のフタのようなものがあります。水は流すけど、大きなものはせき止めるアレです。そのフタの下にさらに金網があります。

 このフタですが、これまた水平に設計されています。水を流した後は、表面張力で、このフタの上に水が溜まります。いつまで経っても乾きません。

 キッチンに水が残っていると、雑菌が繁殖しやすくなり、不衛生です。そこで私はペットボトルのフタくらいのプラスチックをこのフタに挟んで、傾きをつけてやりました。案の定、水が流れやすくなって、フタはすぐ乾くようになりました。


 流れを設計するというのは、とても重要なことです。エアコンの効きをよくするには、部屋の中の流れを考えます。人の流れやクルマの流れも同じで、意図的に流れを作ると、混雑しにくくなります。

 ポイントは、淀みを作らないことです。流れる水は清いものですから。

参考:コーヒーステインウォーターマーク

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