2015年8月23日日曜日

ブラジルナッツ

 朝食にグラノーラを食べることがあります。穀物のサクサクとした食感と、ドライフルーツの味が合わさっていて、気に入っています。

 グラノーラを食べるときに困るのは、袋を開けたときと、袋の中身が減ったときで、比率が変わることです。袋を開けた直後は、大きな塊が上にあります。最後の方は小さなのばかりです。

 これは大きい粒子と小さい粒子を混ぜたときに起きる現象です。ブラジルナッツ効果と言います。どれくらい有名なのか知りませんが、食品とか粉粒体を扱っている方はご存知でしょう。

 ごま塩なんかでもゴマと塩が分離するということが起きます。日本人が命名したなら、きっと ごま塩効果になっていたでしょう。

 ブラジルナッツ効果という名前は親しみやすいのですが、実は多体問題で複雑な現象です。簡単な数式で表現される法則ではないようです。

 かの物理学者、寺田寅彦は金平糖の角を研究していたことがあるそうです。私も身近なものからも何かを発見できるような観察力を持っていたいと思う次第です。
 (ちなみに寺田寅彦は夏目漱石の小説に登場する物理学者のモデルだそうです。)

参考:グラノーラブラジルナッツ寺田寅彦

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