メンテナンス性が良いというのは非常に重要なことです。ですが、直近の問題を解決することを優先して、メンテナンス性を無視するという事例がよくあります。
ソフトウェアの世界では、解読困難なプログラムのことをスパゲティコードと呼びます。そのようなソフトウェアは、後からの修正が難しく、メンテナンス性が最悪です。
国民年金のシステムなどは、いろいろな修正を経て、複雑なものになっています。こういったシステムのメンテナンスが難しいのも明白です。
メンテナンス性が悪いと、将来の問題につながります。将来の問題を防ぐためには、メンテナンス性を良くしておくことが必要です。
メンテナンス性を良くするにはいくつかパターンがあると思います。
例として、モノづくりの設計を考えてみます。交換する可能性があるパーツは、交換しやすいように配置すると便利です。複雑な機構を使わず、単純な機構を採用するというのも、メンテナンスに有利です。そもそもの部品点数を減らすという設計も、故障の可能性を減らせるので、有効な手段でしょう。さらに付け加えると、最終的に作ったモノをどうやって廃棄されるかまで想定してあれば、非常に良い設計だと思います。
要は、余計なモノを取り除いて、シンプルにすることがメンテナンス性を良くするコツだと思います。シンプルがいいというのは、ハードウェアでもソフトウェアでもシステムでもすべて同じです。
設計段階で将来のメンテナンスのことを予測するのは難しいことです。ですが、将来に問題を残さないよう、事前にメンテナンスを想定するのは非常に重要なことです。
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