2012年12月9日日曜日
景気回復のために
相変わらず不景気です。私見ですが、1990年代の失われた10年から今までずっと不景気続きな気がします。ということは、今年成人する方々は生まれてからずっと不景気だったことになります。バブル世代と比べるとすごくかわいそうです。
衆議院選挙も近いので、どうすれば景気が回復するか、いろいろと議論されています。私は専門家ではないので、難しいことは分かりません。分かるのは、自民党の日銀に金融緩和を強制する政策は問題外ということくらいです。
私は分かりやすいことを好みます (物理屋さんの宿命です)。そこで私なりに分かりやすい経済政策を考えてみました。
私が考える政策は以下の2つです。
(1)古いものを使用禁止にして、廃棄を義務付ける
(2)廃棄されたものを処理する産業を奨励する
現在、製造業は絶不調です。理由は作っても売れないからです。需要不足で供給過剰だからです。家電にしろ自動車にしろ古いものの廃棄が義務付けられるとどうなるでしょう? 捨てたら新しいものが必要になるので、当然需要が生まれます。
もちろんなんでもかんでも捨てろとまでは言いません。古い建築物の廃棄を義務付けたら、法隆寺まで壊すことになっちゃいます。アンティーク品の廃棄を義務付けたらおもちゃの博物館の北原館長が泣きます。範囲は適当に法律で決める必要があります。
ものが廃棄されればゴミが出ます。日本をゴミ屋敷にするわけにはいかないので、適切な処理が必要です。持続可能な成長のところで書いたように、作ったものを壊すのは持続可能であるための必須条件です。これまでゴミを処理する産業はあまり日の目を見ていない気がしますが、これからは製造業と同じだけの比重で考える必要があると思います。新しい産業が成長することは景気回復につながるはずです。
では、実際にこんな政策を行ったらどうなるでしょうか?
おそらく不法投棄が増えるでしょう。またゴミの処理に誰がお金を払うかが問題になります。残念ながら、税金を投入せざるを得ないと思います。ものを捨てるためにお金を払うという感覚は、まだあまり一般的でないと思われます。でも将来は、物を買うのにお金を払うのと同じように、物を捨てるのにもお金を払うのが当然になってくると思います。
以上が私が妄想している景気対策です。もちろん自分の意見が絶対だとは思っていません。あくまで一つの意見として見てもらえれば幸いです。
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