持続可能型社会という言葉を聞く機会が増えました。平たく言ってしまうと、「環境破壊をやめましょう」という意図なのでしょう。悪いことだとは思いません。
少し考えてみましょう。
開発とは一般的に何かを作ることです。作ったらものが増えていきます。
単調に増加するものは必ず発散します。発散してしまったら持続しません。
つまり、ものを作ってばかりでは安定しないということです。ものを作ることと、ものを捨てることがバランスしないといけません。
プラスの作用とマイナスの作用をバランスさせて安定化させるというのは、至極普通の考え方だと思います。その考え方を基準にすると、「持続可能な開発」という言葉は、作ることに重点があるようで少し変です。
「環境に配慮して、ソーラーパネルを設置する」結構なことです。では、そのソーラーパネルに取って代わられる既存の発電設備はどのように廃棄されるのでしょうか? また、そのソーラーパネルは老朽化したときどのように廃棄されるのでしょうか?
私が思うに、ものを捨てるということは、ものを作るのと同じくらい、難しく、付加価値の高いことです。持続可能性を考えるのであれば、ものを捨てるということの重要性をもっと考えてもいいと思うのですが。。。
そういう考え方はマイナーな気がします。